解説
モンゴル帝国の成立
13世紀の初め、モンゴル高原で遊牧生活を送っていた人々を統一したチンギス・ハンが、モンゴル帝国を建てました。チンギス・ハンは幼い頃から馬に乗り慣れた遊牧民で構成された強力な騎兵軍団を率い、その機動力で他国の軍を圧倒しました。こうしてユーラシア大陸にまたがる史上最大級の大帝国を築き上げました。
- チンギス・ハン:13世紀初めにモンゴルの遊牧民を統一
- 騎兵:馬に乗った兵士の機動力が他国の軍を圧倒
- モンゴル帝国:ユーラシア大陸にまたがる史上最大級の帝国
元の成立とフビライ・ハン
チンギス・ハンの子孫はユーラシア大陸の大部分を支配するまでに領土を広げました。第5代皇帝フビライ・ハンは国号を元と定め、大都(現在の北京)に都を置きました。フビライ・ハンは高麗(朝鮮半島)を従え、日本にも貿易や朝貢を求めました。モンゴル帝国は征服した地域の宗教や言語を認める柔軟な統治方針をとりました。
- フビライ・ハン:チンギス・ハンの孫、国号を元と定める
- 大都:現在の北京にあたる元の都
- 高麗を従え、日本にも服属を要求
- 柔軟な統治:他民族の宗教や言語を認める
東西交流の活発化
モンゴル帝国は広大な領域内の交通路を整備し、東西の人・物・文化の交流が大いに進みました。外国の人や宗教師が帝国内を自由に行き来するようになりました。インド洋ではムスリム商人が交易の主要な担い手として活躍しました。
- 交通路の整備:帝国内の安全な移動が可能に
- ムスリム商人:インド洋交易の主要な担い手
- 東西の交流が飛躍的に活発化
マルコ・ポーロと「世界の記述」
イタリア人のマルコ・ポーロは元の大都を訪れ、フビライ・ハンに仕えました。帰国後に著した「世界の記述」(東方見聞録)の中で、日本を「黄金の国ジパング」と紹介しました。この本はヨーロッパの人々にアジアへの興味を抱かせ、のちの大航海時代にもつながりました。13世紀末にモンゴル帝国が分裂した後、トルコではオスマン帝国が成立しました。
- マルコ・ポーロ:フビライ・ハンに仕えたイタリア人
- 「世界の記述」(東方見聞録):日本を「黄金の国ジパング」と紹介
- ヨーロッパのアジアへの関心を高め、大航海時代につながる
- オスマン帝国:モンゴル帝国分裂後にトルコで成立