解説
惣の自治と農民の団結
室町時代には惣(そう)と呼ばれる村の自治組織が成立しました。惣では寄合を開いて村の運営を話し合い、村の規約であるおきて(掟)を定めました。入会地(共同の山林や野原)の管理や用水の共同管理も行い、農民が自分たちの力で村を運営するようになりました。
- 惣(そう):村の自治組織
- 寄合:村の会議で重要事項を合議で決定
- おきて(掟):村の規約を文書で定めたもの
- 入会地:共同で管理・利用した山林や野原
土一揆と民衆の運動
農民や馬借が団結して蜂起した土一揆が各地で発生しました。1428年の正長の土一揆は日本で最初の大規模な土一揆として知られ、近畿地方一帯で土倉や酒屋を襲撃しました。農民たちは幕府に徳政令(借金の帳消し)を求めて立ち上がりました。
- 土一揆:農民や馬借が借金帳消しを求めて蜂起
- 正長の土一揆(1428年):日本最初の大規模な土一揆
- 徳政令:借金の帳消しを命じる法令
- 土倉・酒屋:高利貸しを行っていた業者が攻撃対象に
京都の町衆と都市の自治
京都では町衆と呼ばれる裕福な商工業者が自治を行い、祇園祭を運営しました。応仁の乱で荒れた京都を復興させたのも町衆の力でした。博多や堺などの港町でも有力商人による自治が行われ、堺は会合衆による合議制で運営される「自由都市」として知られました。
- 町衆:京都の裕福な商工業者が自治を行った
- 祇園祭:町衆が復興・運営した祭り
- 堺:会合衆による合議制の自治都市
- 博多:年行司が自治を担った港町