解説
惣の自治と農業の発展
室町時代には、村の有力な農民を中心に惣と呼ばれる自治組織が作られました。惣では寄合を開いて村の運営を話し合い、おきてを定めて共同で生活を営みました。農業では二毛作がさらに広がり、同じ土地で年に二度、別の作物を栽培することで生産力が向上しました。綿の栽培も普及し、衣料の材料として広く利用されるようになりました。
- 惣:村の有力な農民を中心に作られた自治組織
- 二毛作:同じ土地で年に二度、別の作物を栽培する農業技術
- 綿:室町時代に普及した綿織物の原料となる作物
商業の発展と一揆
商業が発展し、各地で定期市が定期的に開かれるようになりました。商人や手工業者は座という団体を作り、営業の独占権を得ました。物資の運送には馬借と呼ばれる馬を利用した業者が活躍しました。京都では町衆と呼ばれる有力な商工業者が自治を担い、祇園祭を運営しました。博多や堺などの港町でも有力商人らによる自治が行われました。一方で、農民たちは土一揆を起こし、借金の帳消しを求めて土倉などを襲いました。1428年の正長の土一揆は日本最初の本格的な土一揆として知られています。
- 定期市:各地で定期的に開かれるようになった市場
- 座:商人や手工業者が営業独占権を得るために作った団体
- 馬借:馬を利用して物資の運送を担った業者
- 町衆:京都の自治を担い祇園祭を運営した有力商工業者
- 土一揆:農民が借金帳消しを求めて起こした行動
- 正長の土一揆:1428年に起こった日本最初の本格的な土一揆