解説
数量を文字で表す
わからない数や変わる数を、$a$ や $x$ などの文字を使って表すことができるよ。文字を使うと、いろいろな場面の数量をひとつの式で表せるんだ。
- 1個 $a$ 円のりんごを5個買った代金 → $5a$ 円
- 時速 $x$ km で3時間走った道のり → $3x$ km
- 文字を使うと、数が変わっても同じ式で表せる
乗法記号×を省くルール
文字式では、かけ算の「×」の記号を省略するよ。そのとき、数を文字の前に書く、アルファベット順に書くなどのルールがあるんだ。
- ×の記号は省略する(例: $a \times b$ → $ab$)
- 数は文字の前に書く(例: $x \times 3$ → $3x$)
- 1は省略する(例: $1 \times a$ → $a$)、$-1$ も符号だけ($-a$)
- 同じ文字の積は指数で表す(例: $a \times a$ → $a^2$)
除法記号÷は分数で表す
文字式では、割り算の「÷」は使わず、分数の形で書くよ。
- $a \div b$ → $\dfrac{a}{b}$
- $x \div 3$ → $\dfrac{x}{3}$
- ÷は絶対に使わない!必ず分数にする
代入と式の値
文字に具体的な数を当てはめることを「代入」と言うよ。代入して計算した結果を「式の値」と言うんだ。
- 代入 = 文字に数を当てはめること
- 式の値 = 代入して計算した結果
- 負の数を代入するときは、かっこをつける(例: $x = -2$ なら $3x = 3 \times (-2) = -6$)
数量を文字式で表す(実生活の場面)
文字式を使うと、代金・おつり・速さ・道のり・時間・割合・面積など、いろいろな数量をまとめて表せるよ。公式に文字を当てはめて考えよう。
- 代金 = 単価 × 個数(例: 1個 $a$ 円を $n$ 個 → $an$ 円)
- おつり = 出した金額 − 代金(例: 1000円出して $a$ 円の品を3個 → $1000 - 3a$ 円)
- 道のり = 速さ × 時間、速さ = 道のり ÷ 時間、時間 = 道のり ÷ 速さ
- 割合の表し方: $a$ 円の30%引き → $0.7a$ 円、$a$ 円の $x$ %増し → $a(1 + \dfrac{x}{100})$ 円
- 面積: 三角形 = $\dfrac{ah}{2}$、円 = $\pi r^2$
式の意味を読み取る
文字式を見て、「この式はどんな数量を表しているか」を考えることも大切だよ。式の各部分がどんな意味を持つかを読み取ろう。
- $5a$ → 「$a$ の5倍」「$a$ 円の品5個分の代金」など
- $\dfrac{a}{3}$ → 「$a$ を3で割った値」「$a$ km を3時間で行く速さ」など
- $1000 - 4a$ → 「$a$ 円の品4個を買い1000円出したおつり」
- 式の意味は場面によって変わる。問題文をよく読もう!